会長の言葉
No.174
すこ〜れ誌より


貧乏の喪失

貧しかったときは
やることが限られ
そのやれる範囲のことを
きっちり行うことができた

貧しかったときは
手にするものがわずかでも
それを大切に長持ちさせ
存分に使い切ることができた

貧しかったときは
食べるものは少なく
ささやかなご馳走でも
喜んで食べることができた

貧しかったときは
ありあわせのものをやりくりし
知恵と才覚を働かせ
そこに満足感を抱くことができた

貧しさは
かつての日本人の教師であった
日本人の美質と知恵とエネルギーは
貧しさとの必死の取り組みから生まれた

貧しさの喪失
それは日本人の気づかないところで
その美質と知恵とエネルギーを奪った
その最大の被害者は子どもたちだ

豊かさを教師とする生き方を学ぶこと
そこに日本人の心の再生は果たされる


豊 水


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