会長の言葉
No.245
すこ〜れ誌より
東日本大震災に思う
この度の大震災は
日本近代化の第二の挫折″だと思っている
第一の近代化は「明治維新」であった
欧米の植民地にされかねない危機の中で
わが国は急ごしらえの近代国家をつくつた
奈良・平安以来続いてきた伝統文化を破壊的に整理し
全てを国家の管理下におくという乱暴なやりかたで
国難を乗り切ろうとした
一時は成功した
しかし、欧米の帝国主義の物まねが過ぎて
昭和の敗戦を余儀なくされた
第二の近代化は「戦後の改革」であった
アメリカの占領政策の下に伝統を徹底的に排除され
個人主義・民主主義・平和主義・経済主義が基調となった
道徳よりも経済を、国家や家族よりも個人を
宗教よりも科学を尊ぶ意識が以後の日本人をつくつた
しかし、バブルの崩壊とリーマン・ショックはその夢を打ち砕き
大震災と原発事故は、人間の科学の限界を無残にも教えてくれた
戦後の価値観は根底から崩れ去った
第二の近代化の挫折に他ならない
第三の近代化は始まった
個人を国家に縛り付けた第一の近代化の失敗
個人を孤独地獄へ突き落とした第二の近代化の失敗を乗り越え
宇宙と世界と国と地域そして家族と個人をつなぐ
そんな文明の仕組みを求めて
日本は新たな道を歩み始めなければならない
豊水
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