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★★スコーレ・マスターズ通信★★ 第14号
平成18年5月20日

■ 初の富山ブロック地区交流会開催 
       富山ブロック 守川利信

 去る3月17日(金)午後7時から、富山ブロック地区交流会が富山市で開催された。
 永池会長、近藤 悠北陸地区リーダーを始め計7名が参加。皆さん、日頃から周知の間柄でしたので、終始、和気あいあいと会長を囲んで話がもりあがった。
 会長から、スコーレ・マスターズの意義や今後の活動のあり方等のお話を伺い、また各自の自己紹介では近況報告や今後の自らのあり方など、いろいろの事を聞くことができた。また、日頃家庭や職場では話しにくい話題もあり、合い間合い間に会長ご自身の体験談を伺い、人間味あふれる会長のお人柄にふれることもできた。
 会長から「来る6月10日、11日の両日、スコーレ・マスターズの会員総会兼宿泊研修会が箱根湯本ホテルで開催され、全国から会員の方が集い、年齢や職種にこだわること無く勉強ができる。いろいろな方々と話をする事により相互啓発と交流を深め、私達父親のあり方や自分自身を磨く為に、是非参加してほしい。」とのお誘いもあった。
 良いお話を聞き、ホタルイカの酢味噌和え等富山の珍味を堪能、予定の時間が来て散会。
 私達富山ブロックは、まだまだ会員が少なく活動もこれから。女性軍には及ばないのですが、さすが「お父さん」と言われる様なマスターズにしたいものです。


■ 危機管理研究会報告(2) 

 男性会員の「悩み・プレッシャー」の2大項目は「仕事」と「自分自身」である。
 一番大きい「仕事」の悩みの内容は下掲グラフのようになっている。



 仕事における最大の悩み事は「職場の人間関係」であり、対人関係の悩みが大きいことがわかる。二番目は「会社の現状、将来性に不安」であるが、これは家族にはなかなか理解してもらえない項目でもあろう。一人で不安を抱えるケースが多いと考えられる。
 もう一つの項目である自分自身の悩みでは、右掲グラフのように、健康の問題(心の問題を含めて)をそれぞれが抱えて生活していることがわかる。「 生きがい」 の項目の中にも心の問題が含まれている。男性にとっても心の問題の重要性がわかる。禁酒・禁煙が出来ないことを悩みとして抱えている男性も構成比としては多い。
 危機管理研究会では、過去・現在を含めて「 仕事」 と「 自分自身」 の問題で会員の方々の解決に至る道筋をアンケートで集計し、これを「事例集」として今後の道標となるような資料に集約すべく会員総会での提案を予定しています。「事例集」の作成に皆様のご協力をお願いいたします。
        (危機管理研究会:岡本一誠)



投稿コーナー

 マスターズは株に効く!?    
   八王子・多摩地区 柳町俊夫


 株で大損したのがマスターズ入会の理由の人は他にいるだろうか?忘れもしないITバブル絶頂期の2000年3月、やっと1歳になった双子の子守で家に幽閉されていた僕は、流行り始めたインターネット株投資を始めた。翌月から暴落が始まる最悪のタイミングだった。「明日は上がるだろう・・・」と思いつつ投資額を増やし売買を続け、1年後には車を買えるぐらい損失を出してしまった。さすがに隠しきれずに家内に土下座して謝った。
 2002年、落ち込み、しかし何かを変えなければと思っていた僕に、既にスコーレ活動に熱心だった義母と妻がマスターズの体験受講を薦めてくれた。「東京で情報収集するか!」の気持ちで出席したが、そこでは頑張っている先輩方の生き方に新鮮な衝撃を受けた。
 その後、株とは全く関係ない学習を続けていく内に何故か勝率が好転し、お蔭様で今は何とかプラスに転じるまでに至った。不思議ですがこれが事実です!今後とも宜しくお願い致します。 



 健康に生きる心と技術 
   東海・中部地区 鈴木修三郎

 これは私にとって永遠のテーマであり、毎日目ざしている事柄です。若い頃は考えもしなかったことですが、ある時を境に深く関心を寄せる様になりました。今では、日々その方法に磨きをかけ、周囲の人々にも宣伝する様勤めています。
 まず第一に何といっても、朝早く起きること、ホルモンの分泌の最も多い時間帯の直前には起きてそれを待つ。日本国中どこにいてもできます。起きる時間が決まれば寝る時間は決まります。いつまでも寝ていて健康を望んでも無理というものでしょう。
 第二に吐く息を強くすることを知りました。大きい声を腹から出すことが全身を鍛えるのに有効であることは、今や、あらゆるメディアに登場しています。スコーレがいち早く、それをとり入れたことは会員としてラッキーなことでした。
 第三に以上のことをつつがなくできる体力を持ち合わせていたことに感謝することを忘れなければ、大方の問題は解決できると自負いたします。あとは口に入れるものを本物かどうか吟味し、かつこだわらない柔軟性が必要です。

■ 人生学講座
連 載
人生の美学を子どもの心に育てる @


中国地区 横田将良


  私たちの人生には或る日突然思いがけないことが降って湧いたり、遭遇したりするものです。三年前、何の前触れもなく私が脳内出血で倒れ入院した事も、昨年、不登校の孫娘を預かるようになったことも、全く予期せぬ出来事でした。
 「人生是学習也」、これはご著書、「こころの添木」に永池会長が揮毫して下さったものですが、座右の銘にしています。どんな状況におかれても、人間としての生き方を学び、自分を熟成させていく学習を実践、体験、体得、させて頂いております。



孫娘の出現


 夏休みも近づいた或る日、中学2年生の孫が、母親に連れられてやって来ました。一晩泊まって帰りがけに「このこ(娘)、目下不登校中、よろしくね。」と言って孫だけ残して帰りました。晴天の霹靂、まさに夫婦二人の穏やかな生活の中に、或る日突然乱入者を迎えたわけです。そう言えばこの孫は小学校の低学年の頃帰って来て、それ以来何年ぶりかの帰省でした。
 金髪にイヤリングをして、すっかり娘に成人した孫娘をどう扱ったらいいのだろうかと、一瞬、戸惑いました。孫は五人いますが、五人もいれば優秀なのもいれば、出来の悪いのもいるのかなと思ったものです。二階のひと部屋を提供しました。「朝起きたら、一番に部屋の窓を明けること。布団をたたむこと。部屋の掃除をすること。と言っておきましたよ」と、家内。「どう言っていた?」と聞くと、「素直に『ハイ』と返事をしましたよ。」ということでした。
 一日目、朝食はきちんと食べて、二階へ上がったきりです。昼食に声をかけても降りてこないので、家内が部屋へ行って見ると、何と部屋の電気も、テレビも、冷房もつけっぱなしで、半日寝ていた様子。「まだ眠気が取れない」と目をこすりつつ降りて来ました。驚いたのは、携帯電話が、手から離れないことです。食事の時も携帯に掛かりっきり、食事の時くらい食卓にもってこなければよいのにと思わないでもないが、まあ黙って見ていようと腹に決めました。夕食も次の日からも叉、然りです。家内がどんなメールが入ってくるのかと聞いていました。「暑いね」と入ってくるから、「暑いね」と返すと「溶けそうだね」とすぐ返ってくる、なんだどうでもいいことをメールしているのかと少し安心もしたが、でもこれが実に楽しそうです。
 毎朝九時過ぎまで寝ている。朝食を済ませて、昼の食事まで眠っている。「部屋の掃除など期待できませんね。こんなのを馬耳東風と言うのでしょうかね。言われたことを聞く気がないのか、やろうとしていても出来ないのか、今までの生活習慣の癖でできないのか、どの程度の自覚があるのかわからない。黙って見守っていくしかない。そう思う以外ないのでしょうか」。と諦め顔の妻。それでも暑い時だからと、孫の好きなアイスクリームや果物を用意しておくと、正午近くまで寝ていても、おやつだけはきちんと食べている様子。微塵も悪びれた様子はありません。



現代っ子気質

 そういう生活の中で“ありがとう”という言葉が素直に出てくる子でした。些細なことでも“ありがとう”というので、「しかし、よくありがとうという子ですね」と夫婦で感心していました。もう一つ彼女の良いところは、食事を終えた時、自分の使った食器は直ぐ洗って片付けることでした。食洗機に入れておくようにと言っても一度もそれをすることなく、布巾で綺麗に拭いて片付けていました。家族の多い中で育ったからでしょうか、しかし自分の使ったものだけで、人の使ったものは傍にあっても一切手に触れない。というのは現代っ子気質なのだろうかと思いました。
 時間的にけじめのない生活をしていましたが、或る日、その生活を変える突破口が見つかりました。              (つづく)


■ 事務局便り

会 員 動 向
      大島 尚

 年度が平成17年度から平成18年度にかわり、首都圏のマスターズ研修の、シニアコース、ミドルコースの2本立て体制も軌道に乗ってきました。平成17年度末の会員動向について、ご報告いたします。平成17年度末の、会員数は242名になりました。昨年度末は210名でしたので、32名の増加です。マスターズの方々の真摯に学ばれる姿を見るにつけ、このような父親が、もっと増えれば、世の中も良くなっていくだろうと切に思う次第です。

「6月10日〜11日の宿泊研修へ是非参加を!」
 全国の会員が年に一度集合する「会員総会兼宿泊研修」が6月10日・11日の両日、箱根湯本ホテルで開催されます。年に一度の全国の会員が集まる合同研修・総会・懇親会に皆様お誘い合わせの上、是非共奮って御参加下さい。

Webmasterより

   藤田和弘

 「MASTERS BLOG で使われている背景はどこの滝?」メールニュース17号のクイズ正解発表です。それは、「こころの添え木」にも登場する木曾御岳山の新滝でした。お解かりになりましたでしょうか。さて、マスターズブログの開設から早 5ヶ月、マスターズ研修、地区交流会の様子などの内容を中心に30近い投稿となりました。今後とも、マスターズ研修など、そのときのポイントがわかるように記載していきたいと思います。まだ、アクセスされていない方は、是非、覗いてみてください。ブログのURLはhttp://www.schole-masters.org/blogです。みなさんのコメント、トラックバックをお待ちしています。



青朱白玄・春夏秋冬

 季節柄軽快な服装に目を奪われることがあるが、これと同時に女性のあの足音も戻ってきた。特に階段やエスカレータでの昇り降りのけたたましい音。もう少し静かに歩けないのかと言いたくなる。私だけが小言幸兵衛になっていたのかと心配したが、巷では「カスタネット娘」という言葉があり、既に通常の音ではないと認知されていたようである。なかにはカスタネットどころか錫杖を引きずって歩いているのかと思われるご婦人もいらっしゃる。履物に問題があるのか、それとも人間の歩き方に問題があるのか。人間の側に問題があるのであれば、後ろから蹴とばし、音を消すのも一つの解決策かも。
まあこれはあまりにも大人気ないので、素直な気持ちになり優しく諭した方がいいのかあれこれ考えてみるが、今の時代では大きなお節介と思われるのがオチ(落ち)か。人のことを言う前に、まず自分の行いを考えた方が救われるのかもしれない。   (梶田健二)


■ 編集後記
 今号から3頁の「人生学講座」は中国地区の横田将良氏による連載が始まりました。最終4頁の「青春・朱夏・白秋・玄冬」も八王子多摩地区の梶田健二氏の初執筆です。今後の展開にご期待下さい。(今野洋一)


「当面の行事予定」 マスターズ事務局

@4〜9月 
 上期マスターズ研修実施中(本部研修室)

A6月10日(土)〜11日(日)
 マスターズ定時総会兼宿泊研修
       (箱根湯本ホテル)
B6月23日(金)
 スコーレ懇親の集い(ヒルトン東京)

C7月22日(土) 
 首都圏「生きがい講座」(渋谷シ タ ゙ ッ ク ス ホ ー ル )

D8月1日(予定)
 マスターズ通信第15号発行(広報委員会)





編 集:社団法人 スコーレ家庭教育振興協会
    スコーレ・マスターズ 広報委員会
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