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★★スコーレ・マスターズ通信★★ 第18号
平成19年1月25日

■ シニア研修:会 員 講 師 で 開 講 
  下期マスターズ研修のシニアコースの人生学講座は、「講師養成講座」の受講者が交代で講師を担当し、テキストを定めず、資料は各講師が作成します。 

シニア研修:10月15日(日)講義
 『父親の役割と品格』

三橋克興マスターズ代表幹事が『父親の役割と品格』の表題で下記の講義を行った。


21世紀は心の糧を育み「謙虚な美しい心」を創り出す時代

@仕事へのプライドを示し、父親としてのバックボーンとなる価値観を確立しよう。A「神仏を敬うこと」・「共感する愛」・「情緒」・「礼儀」等人間本来の生き方を思いおこそう。
B人の判断基準の95%は過去から積み重ねられた「環境」に基づく「潜在意識」であり、「現在意識」は判断基準の5%にすぎない。自分に与えられた環境を常に良い方向へと考え直して行くことが大切。
C松下幸之助氏は「素直な心」、謙虚に教えてもらう心が自分を磨き高め、進歩の親であるといっている。
D「謙虚な美しい心」を創り出すには、父親は家庭を大切にし、子供と向き合う時間をつくらなければならない。

ビジネス・リーダーは心のリーダーたれ=父親の品格

@会社の大小、地位の高低、任される仕事の内容を自分の物差しで判断して、自分を弱者意識に追い込む必要はない。
A自らの「自己啓発」と「人格陶冶」を心がけ、仁徳を磨きあげなければならない。
B部下の長所を捉え、評価し、その人の強み・弱みを的確にアドバイスすることで人を創ることが肝要。

人生のバランス・シート

@「生かされて、生きる」 人生は人間関係の集積であり、「生かされて、生きる」もの。
A「聞思修証施」(ブンシシュウショウセ) 教えられたり聞いたりしたことを、自分なりに思考すると共に修行して努力する。その証として今の自分がいる。だから自分も世のため人のため尽くそう。
B「心の富と物の富」 物の富ばかり追いかけてきた時代から、心の富を築く時代へ。
C「易き道を行くより困難な道を行く」

「大器晩晴」を尊ぶ=伊庭貞剛の言葉

「晩年に晴れる」ことが人生において大切。呼吸は自分でしているのではない、私たちは呼吸をさせてもらっていてこの世に生かされている。
会長の言葉、「こころの調和」・「心身の調和」・「他人との調和」・「環境との調和」こそが大切。

会 長 講 話

三橋氏の講義のあと会長から講話を得た。三橋氏の講義項目の下記について付言、敷衍された。
@潜在意識:潜在意識は自分の支配者=神とも言える=その潜在意識へいかに良いイメージ、美しく、前向きのイメージを送り込めるかが問題。そのためには、多くの感動体験が大切。美しい小説を読む、偉人の生き方に触れる、成功体験を作る等潜在意識の良いものを作る。
Aビジネスリーダー:才能より人格とドラッカーも述べている。
B共感する愛:「愛」とは「人を活性化する気働き」といえる。子ども、妻、部下など、その人たちを活性化する気働きを「愛」といってよい。
C易き道を行くより困難な道を行く:目先のことにとらわれるな、本当に大切なものに腰を入れて取り組めということ。しないでよい困難を求めるのではなく、目先の困難を避けるなということ。
D「大器晩晴」:仏教の世界では「悟り」といえる。人生においてできない部分を許容し、できることをきちっとやっていくことで、環境に適応することができる。それが足るを知ることにつながる。与えられているものを思い、感謝することの年月を重ね、時を過ごし、やがて大器晩晴にいたることになる。



シニア研修:11月12日(日)講義
 『平成17年度犯罪白書:特集「少年非行」その質的分析』から


 山下勝也相談役が平成17年度犯罪白書の中から少年犯罪をとりあげて講義。白書は少年犯罪について次のように分析している。

1.少年刑法犯検挙人員は、少年人口が減少しているにもかかわらず、ここ数年20万人前後で推移している。
2.特異・凶悪な非行を行ったのに、その動機を理解することが困難な少年があとを絶たない。
3.世帯人数の減少、離婚率の上昇、インターネットの普及、労働の多様化・流動化等少年を取り巻く環境が大きく変わった。
4.更正、再非行防止には、家庭、学校、地域社会の背景を解明し、保護者への働きかけや監視能力の不足を補い、社会全体で支えていく事が大切。

非行少年の質的分析

 少年院の法務官が行った非行少年の質的分析では次のような特徴がある。
(1)「自分のしたいことをするほうがよい」、「人に従っていたほうが気楽で良い」とする自己中心的傾向が強まっている。(2)友人関係に対する満足度が低い。
(3)保護者調査では下掲のグラフに示す結果が出ているが、父母別では、父親のほうが母親よりも「子どもの好きなようにさせていた」、「子どもとの会話が少なかった」、「子どもの行動に無関心だった」と子どもに対する接触の乏しさを強く認識している。母親は夫婦間の意見の不一致、過干渉が問題であったと認識している。
(4)その他、少年の人に対する思いやりや人の痛みに対する理解力・想像力の欠如、家族との情緒的交流が無いことや、保護者・家族の指導力の欠如が指摘されている。


指導上の留意点

非行少年に対する指導(更生)の面では次の留意点が述べられている。@加害者である少年が事件を悔い,反省し,償うためには,人の痛みに対する共感性を育てる必要がある。そのためには乱れている生活習慣を改めさせ、規則正しい食事、睡眠を取り戻させること。
A大人が一方通行的に少年を指導するのではなく,少年同士が共通の目標に向け,集団的に行動する中で,互いに価値観,感情をぶつけ合いながら,切磋琢磨し,成長していくことが大切。

父母の教育

B指導力に問題のある非行少年の保護者が増えたことや、非行少年の父親と母親との間にも多くの点で認識に相違が認められることから、親のちぐはぐな対応で少年は混乱したり、心情的に不安となって非行に走るとも考えられる。両親教育の第一歩は父母の認識の違いを確認することから始めるべきである。
 最後に講師は文春文庫に収められている、「少年A」この子を生んで……父と母悔恨の手記を読まれることを薦めた。


会 長 講 話

 山下相談役の講義のあと会長の講話を得る。
@家庭内暴力:何故起きるか。子どもが追い詰められている。追い詰めているのは結局は親である。栃木県で先生が「刺すなら刺してごらん」と言って生徒を追い詰めて刺されたケースがある。暴力を振るわせるまでに親、周囲が子どもを追い詰めていると考える。
A非行少年の分析:最近は自己中心的傾向が強くなっていること、非行の中身に変化が見られることについて私もそう感じている。
B駅のホームでの光景。母親が子どもの腰に紐を付け、その紐を左手で持ち、子どもが転んで泣いているのに、目は右手の携帯電話のメールを見ている。また授乳しながらメールを見ている。このようなことで親子の絆が出来ていくのだろうか。
Cゆっくりと味わって生きていない。感動の無い生活では心のエネルギーは涵養されない。日常の生活の中で感動を見つけること。メールを見ながらの子育てではその感動を失っている。
D美味しいなと言って食べる、有難いと言って風呂に入ることで一日が豊かになる。快感覚の言葉をみんなにかけよう。子どもに感動を味合わせるということが大切。この点が家庭と学校でなおざりになっているのではないか。


 


投稿コーナー

  名監督に学ぶ生活の知恵
    城西ブロック  福原玄春


 テレビで見るスポーツで野球、サッカー、バレーボール等々の試合がありますが、監督は何をしているのでしょうか。試合が終わるまで、只、選手を戦わせておけばいいと考えているわけではない。どうしたら勝利をつかめるかと、あの手この手を考えて指揮しているのです。試合が終わるまでの監督の神経の使い方と言ったら、並大抵ではありません。何試合か終わったら、10キロ以上も痩せていたとか、或いは胃潰瘍になったとか、又心労のあまり亡くなった人もいるくらいです。そして、シーズンが終わって成績が悪いと辞任ということにもなるのです。
 監督はどんなことをするかと言うと、試合の行方を読んで、野球の場合、投手がピンチになれば、タイムをかけマウンドに行き、調子を聞いたり、精神的なものなら、落ち着かせる言葉をかけたり、負けて自信を失う前にリリーフを送ったりと、最善と思う行動を取る。バレーボールであれば、得点を連取されたりして、相手に流れが行きそうだと考えたら、タイムアウトを取って、時間稼ぎをしたり、選手交替をしたり、気合をかけたり自チームに流れを引き戻そうとする。
 これらの試合の運び方を我々の生活に採り入れ、例えば、家庭の場合、一家の父親、母親或いは心有る人は、監督、コーチの役目を果たさなければなりません。試合の勝利即ち家族の幸せを願っているなら、子供がピンチになった時など例えば、いじめられているとか、不登校になったとか、或いはどうもけだるそうで様子がおかしいとか、子供の口からいえない状態の時など、いち早く察知して手を打っているだろうか。この場合監督である両親が無神経だったり、感づいているのに物臭で成り行き任せにしたり、もっとひどいのは子供を責めたりして、子供の発する信号を正しく見ないで、ひきこもりになったり、ニートになって無気力になったり、或いは自殺に追いやったとか、病気で子供を失ったとか、対応を誤ったばっかりに取り返しのつかないことが多いのです。
 ピンチは子供だけではない。大人にもあります。或る例からすると、奥様が風邪をひいて数日して治る頃、いつまでも仕事を休んでいるわけにもいかないと仕事に行こうと着替えたが、どうも気分悪いと言った時、ご主人が「いつまで風邪ぐらいで仕事を休んでいるんだ。さっさと仕事に行きなさい。」と言うところを、「もう一度状況をよく話してお医者さんに診て貰ったら。」と言ったことが、命にかかわる病気を見つけて、早く手を打って助かったこと。また、或る奥様はお客様と約束の時間に行くために、そそくさと仕度をして出掛けようとした時、ご主人がネクタイをだらしなく結んで、どうも様子がおかしい。あーこの人面倒くさいなあと出掛けてしまう処を、ちょっと冷静に考えて、約束の時間を延ばし、ご主人の様子を聞き、救急車を呼んだお陰で脳梗塞で危なかった一命を取り止めた話。これらは、私が聞いた本当の話です。
 家族の長たる者、或いはパートナー、助監督、コーチはどんな小さな信号も見逃さず、スポーツの試合の監督のように、監督が出られない時は、コーチ、又は内野手が声掛けに行き、早めに手を打つことが大事だと思います。わからない時は、わかる人を探して聞くことです。ここぞと言う時に成り行き任せにしないで、勇気を出して行動しないと、子供を失ったり、配偶者を失ったり、家族を失ったり、或いは、問題を大きくして取り返しのつかないことになったりするのです。やるだけやって、万策つき、悪い結果(敗戦)となった時は、諦めなければなりません。私達は社会の一員として生活している限り、みんな、名監督、助監督、コーチなのです。どんな変化も見逃さず、適切な、正しい判断で行動したい。家族という小さな社会を幸せにしたいものだと思います。






 定時退社日で得たもの
   神奈川ブロック  柴原和晶

私の職場では、毎日遅くまで残業をだらだらするのではなく、効率よくメリハリをつけて仕事をするようにと水曜日に定時退社日を設けました。今回が初めてではなく過去にも何度か同じことはやったことはありましたが、毎回しばらくするといつの間にか自然消滅していました。しかし、今回は2ヶ月も続いています。
 定時退社日はできましたが、仕事の量も減るわけでもないので、水曜日を以外の日にその分を積まなければなりません。私はうまくペースをつかめず、今までよりも効率が悪くなっていました。 そこで自分も取り組み方を変えることにしました。私はスコーレの学びから、一日の始まりである朝から変えていかなければならないと思い起きる時間を早めることから始めました。するとその週から仕事の士気が上がりキビキビとこなすことができたのです。  気が乗らない仕事にも前向きに対処するように変わてきたのでした。水曜日には早めに家に帰ると子供たちは、喜んで私を迎えてくれます。平日にゆっくりと子供達と話をしながら食べる夕食は格別で本当に幸せを感じます。昨年は、仕事が忙しく家にいることが少なかったので、普通の日常的なことにひとしお幸せを感じるのかもしれません。
 水曜日は、夜遅くなっても子供たちは嬉しくて興奮してしまってなかなか寝ません。私自身は普段よりも時間に余裕があるのでいつも就寝する時間までは自分の時間を持ちたいのですが、子供が寝てくれないので私も覚悟を決め子供と一緒に早い時間に寝てしまいます。そのため十分に睡眠が取れ、木曜日の朝は心地よく目が覚め、週の後半を頑張ることができます。また、子供と接する時間が増えたことで、子供との絆も以前より増したことを感じ私自身も嬉しく思います。
 ひとつのきっかけで様々な気づきがありました。与えられた環境の中でどう対応して生きるか。どうメリハリをつけて生きるか。普段何気なく過ごしている生活が如何に幸せなことなのか。今回の定時退社日もいつまで続くかわかりませんが、定時退社日も悪くはないかなと思う今日この頃です。 


■ 人生学講座
連 載
人生の美学を子どもの心に育てる C


中国地区 横田将良


転 校

 二学期を迎えて十日余り経った頃、「今日はどんな中学校か見学に行って来たよ」と突然の話しです。片耳に大きなイヤリング、長い爪にマニキュアをして……寝耳の水の話に心意を計りかねました。内心驚きながら尋ねると、どうやら一大決心をして地元の中学校に行ったようです。「校長先生も、教頭先生も、女先生も出て来て、優しく話して下さったよ。でも見学はさせられないと断られた。転校してくるのだったら家の方と一緒にいらっしゃい。そして判っていると思うけど、その格好ではダメだよ。服装とか携帯は学校の規則を守らなければいけない」と言われたと申します。
 翌日、夫婦で地区内の中学校を訪問して転校のお願いをしました。校長先生自らが転校手続きをとって下さり恐縮したものです。
 鞄、制服、靴、体育系の服装と時期はずれの買い物だけに揃えるのに日時がかかりました。一つ一つ揃っていく度に身丈に合わせて喜んでいる姿を見て、本気で学校に行く気持ちになっているのだと嬉しく思ったものです。
 初めて登校する日、早々と近所の同級生が迎えに来てくれました。本人も全身を鏡に映して明るい顔です。中学生はやっぱり制服姿が一番だと二人で見送ったものです。
 それなのに………それなのに………と家内が申しました。夕方には担任の先生と友人に送られて帰ってきました。先生のお話によると 「制服のスカート丈が長いから教室に入れない」と言って今日は教室に入らず過ごしたと困惑の御様子です。スカート丈をもう少し短くしてあげて下さいませんかと言われたとか。


共 感
 夕食後彼女の好み?までスカート丈を短くすることになり家内と孫娘と向き合っていました。先ず、指貫をはめて縫うこと、丈を短くする方法、縫い針の運び方を一つひとつかなり厳しく言われている様子をみやりながら「しっかり習っておくといいよ。おばあちゃんは縫い物のプロなんだから」と声援を送りました。何時間かかったでしょうか。家内の話しによると「半分は縫ってあげるから、半分は自分で縫ってごらんと言ったら、とうとうやりきりましたよ。平素針を持つこともなかったのでしょうが一生懸命にやるところは根性がありますよ」と喜んでいました。次の朝のことです。「おばあちゃんがスカートを短くしてくれたから、私は爪を短くするね」と思いもよらない言葉が返ってきました。「折角、そこまで綺麗にのばしているのにもったいないね」と言うと「爪はまた生えるもの」と言ったのです。


転 機
 しかし、それだけ決心したにも関わらず、学校へ行ったのは二日だけ、三日目には「頭が痛い」と言って半日で帰って来ました。それっきり学校へ行こうとはしませんでした。私たち夫婦の方が張り切っていたところもありましたから、がっかりして力が抜けてしまった気がしました。そして結論として出したのは(本人が行く気になるまで待ってみよう)でした。
 人は皆、つながりの中で、産まれ育ちます。
 文化祭の時期を迎えて、以前の学校の友人から、盛んにメールが入ってくるようになりました。「H子がいないと文化祭が盛り上がらない、帰ってきて!」H子の心の空白を埋めたのは友達との人間関係で、離れてみてそれまで以上に大切なものとなっていったのでしょう。周囲から、それでは里帰りの積りで一度帰っていらっしゃいの言葉にのって帰って行きました。
 机の上に「おじいちゃん おばあちゃんありがとう」の手紙が置いてありました。
 「新しい学校へ行く時、すごく寂しくて、不安だった。でもおばあちゃんたちが手を握ってくれたから勇気がでたよ。すごく手が暖かくて安心した。スカートを縫ってくれた事すごく嬉しかった。おじいちゃん おばあちゃんにはいっぱい笑顔もらったよ。ありがとう、本当にH子は馬鹿だったなあ。人生これからやり直します」と書いてありました。


真 理
 あれから半年、修学旅行で広島にやって来た彼女に会いに行きました。登校拒否で我が家に来ている間、何回かお電話下さった教頭先生、学校のビデオを度々送って下さった担任の先生から「今は、よくやってくれております」とのお褒めの言葉が嬉しく響きました。「愛することは活かすこと」という真理の言葉は孫娘との関係を生きた関係にしてくれました。 
       ( 完 )


第6回川上杯懇親ゴルフ会

 マスターズ恒例の川上杯懇親ゴルフ会が秋晴れの11月17日開催され、4組16名が腕を競いました。
 川上哲治スコーレ協会理事は、3年ぶりの参加となりましたが、86歳とは思えない豪快かつ堅実なプレー振りに、周囲からはどう見ても60歳代だ、との羨望の声が上がっていました。一方、マスターズのメンバーは、川上氏のプレーにすっかり煽られたせいか、力みからスコアーを乱す人が続出。グロススコアーで100を切ったのが6名だけという結果でした。
 優勝は初参加の小松浩二氏、2位は川上貴光氏、3位は3連覇を狙った石田昭義氏が、それぞれ入賞しました。
 「スコーレ」は、学び・遊び・余暇を意味するギリシャ語で、スクールの語源ですが、まだまだ“遊び”も未熟であることが、このゴルフで再認識させられた一日でした。
 表彰式には、永池会長も駆けつけていただき、各賞入賞者の楽しい弁が飛び交い、大いに盛り上がりました。また、川上哲治氏から上位3人には最近のご著書「ゴルフ狂川上哲治」が、初参加の方には直筆の色紙が贈呈され、皆さん大喜びでした。次回までに、さらに腕を磨くことを約して、賑やかなうちに散会となりました。(小俣富雄)


合同研修と首都圏地区交流会開催


  12月16日(土)年一回のシニア・ミドルの合同研修が行われ、40名が受講した。
 研修室が満杯状態の中、30分の永池会長の講話に始まり、リラクゼーション禅とボイストレーニングで合計2時間、終始真摯な中にも熱気が溢れる講座となった。
 続いて首都圏の年末恒例である「地区交流会」をホテル ザ・エルシー町田に会場を移し開催した。本部から永池会長、川上監事、小川顧問等の出席を頂き、渋谷正夫氏の司会で開会。三橋代表幹事、会長の挨拶に続いて川上氏の音頭で乾杯、参加者35名の歓談の輪が拡がった。
 司会の誘導の下、初参加者8名の紹介があった後、マスターズ恒例「夜の演壇」タイムとなった。テーマは「今年のマスターズ行事に参加しての感想」を指名者8名が行事をリレーする形で順番に述べ、演壇の最後は小川顧問が会場の笑いを誘いながら明快な総括を行った。
 今年は会場の雰囲気からか日本酒の消費が多く、皆さん余計口の廻りが良かったような感じであった。お陰でカラオケタイムは限られ監事に続いて会長が熱唱し終了。長久保副代表幹事の閉会挨拶と記念の集合写真を撮り散会となった。
 懇親会は研修というオフィシャルな雰囲気と違い、会員の相互交流に寄与する絶好の機会ともなるので、来年もこの会員の輪が更に大きくなることを期待したいものである。 (金井 繁)



■ 事務局便り

Webmasterより

   藤田和弘
 昨年来より、マスターズ・ウェブ・パティオ上で「紹介したい本」を募集中です。会員の皆様が感動した本を紹介ください。他の会員が日頃どのような本をご覧になられているかも知ることもできます。その中の一部ですが、子どもたちに読ませたい本ということで、仏教学者ひろさちや氏の「自分の中の大事なもの」、クリスチャン日野原先生の「十歳のきみへ」は聖書と仏教の対話を見ているようで興味深いものがありました。平成18年度の世相を表す漢字は“命”でした。その命の大切さを教える絶好の著書です。読まれたご感想などをコメントしてくださると幸いです。
 http://www.schole-masters.org/patio/


スコーレ協会事務局着任挨拶
     マスターズ副代表幹事 小俣富雄

 私は、15年程前からスコーレの各種研修への参加や、ミドルメンバーズ(マスターズの前身)への参加、マスターズ設立のお手伝いなどに参画してきましたが、この度「本部事務局機能強化に微力ながら力を尽くすことができれば」との思いから、勤めていた会社を退職して昨年11月1日から、スコーレ協会本部事務局で働くことになりました。当面は、事務局勤務と同時にマスターズ会員としても活動します。今後は、協会本部とマスターズとの架け橋の役割をシッカリ果したいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。


青朱白玄・春夏秋冬

 東北のある町に児捨川という川がある。どういう謂れからそのような名前がついたのかは知らないが、文字だけを見るとその昔にいろいろな事情があったのだろうと憶測される(全然憶測とは違った意味があるのかも知れないが)。今はのどかな風景が広がっている。
 戦後のわが国の発展は、農業国からの脱却が大きな要因の一つと言われている。しかし、高度工業社会への転換は現状の食料自給率を反映しており、将来食料確保に不安のある国が本当に発展した国(先進国)といえるのであろうか。欧米諸国にしても立派な農業国である。以前よく言われた国際分業論的な考え方から、金さえ出せばいつでも食料は輸入できると安易に思いがちであるが、輸入に依存することのリスクは非常に高い。人口が増加しつつある国の食料確保策の手段や国際的な備蓄体制からみても、これから先、確実に輸入できるという保証は何もない。
 わが国の人口が減少基調にあるとは言え、子・孫の時代に安定的な食料の供給が可能かどうか、グルメ番組、大食いバトル番組など見ながら考えると新たな思考が生まれてくるのではないか。       (梶田健二)


■ 編集後記
 2005年夏からマスターズ通信の編集作業に携わるようになって、あっという間に一年半が過ぎ再び新年を迎える事になりました。マスターズ活動が例年通り着実に実施されている事実を編集作業を通して再認識すると共に、日々更なる飛躍のためのしっかりしたステップを歩んでいる様子を目の前で確認しています。世の中のマスコミが営利主義で売れるニュースや人々の耳に心地よい話題をひたすら大量に流し続ける現在、スコーレとマスターズの活動をこのマスターズ通信を通して再認識していただければ幸いです。   (今野洋一)


「当面の行事予定」 マスターズ事務局
■毎月初旬 メールニュース発行(IT委員会)
■1〜3月 マスターズ研修実施中 (本部研修室)
■3月中旬 マスターズ通信第19号発行(広報委員会)
■4〜9月 新年度マスターズ研修(本部研修室)
■6月16-17日 第6回会員総会(箱根湯本ホテル)
■7月21日 生きがい講座(渋谷シダックスホール)





編 集:社団法人 スコーレ家庭教育振興協会
    スコーレ・マスターズ 広報委員会
発行人:小俣富雄
〒194-0013 東京都町田市原町田4-7-12 
TEL : 042-728-7948
http://www.schole-masters.org