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★★スコーレ・マスターズ通信★★ 第22号
平成19年10月1日

■ 首都圏「生きがい講座」203名参加
 
7月21日「生きがい講座」を東京渋谷シダックスホールにて開催。講師に中島孝志氏をお招きし、『□い頭を○くする!トンデモ発想のビジネス術』と題してお話いただきました。

 当日の参加者は203名。うち男性参加者数は、ビジネスに関する発想術ということもあり、昨年を上回る140名に達し、多くの方の関心を集めました。
 冒頭に中島先生が出された問題、「親・人・中・( )・小」の( )の中に入る文字を考えていると、答えの後、「これは、某名門私立幼稚園の受験で出された問題ですよ」と言われ、驚きとともに、自分の頭も凝り固まっていることを再認識。
 講演の内容は、「良いアイディアはどうしたら生まれるのか?」という疑問から始まり、「まず、不思議だと思うこと。これが科学の芽になる。そして、よく観察して確かめ、考えること。これが科学の茎になり、最後に謎が解けた時、科学の花が咲く」と物理学者 朝永振一郎博士の言葉を引用されました。
 今、私達の身近に起こっている出来事に素直に疑問を持つことで、テーマが生まれ、テーマを持つことで関心が生まれ、関心を持つことで話題が飛び込んでくるようになります。常日頃から私達の周りにある問題に対し当事者意識を持つこと、物事に関心を持つことの重要性を改めて感じました。
 また、講演中、様々な角度から見た発想法についてご紹介いただきました。
@ タイムラグ発想法:「今の人には新鮮、昔の人に  は懐かしいもの」
 (例)グリコオフィス(富山の置き薬の発想)
A 時間軸を利用する:「朝だけ・・・」
 (例)モーニングショット、朝マック
B『不』のつく字に注目:「世の中の『不』を解決  すれば『金』になる」
C 生物模倣:「蚊に刺されても痛くない」
 (例)痛くない注射針
D 他人の脳みそ拝借法:「ブーメラン効果」
  アイディアは、旅に出すと成長する。アイディ  アは、頭ではなく、足の裏で考える。
 また、質問のコーナーでは、男性と女性の発想方法や考え方の違いをご紹介いただきました。男性は、「単位」を重んじる(これは目標を管理しやすいため)。対する女性は、「感覚」で考えるので(かわいい、面白い)、相反する意味の言葉を組み合わせて不思議なアイディアを生み出すことも可能である。(「気持ち悪い」+「かわいい」=「きもかわいい」)
 この講演会を通して感じたのは、私達の日常においても、視点をずらして物事を見ることで、物事の感じ方が変化するということでした。自分が「不得手」や「不満」に感じることも発想を変えてみれば、意外にそうは感じないかもしれません。
 笑いあり、驚きありの2時間の講演は、参加者の満足感の中で、三橋代表幹事の閉会の辞により無事終了致しました。            (関 直樹)


滝 行 開 催
 9月15〜17日の3日間、木曾御嶽山3合目の新滝で恒例の滝行が行われ、14人が参加しました。初日は瑞龍寺の清田老師他の滝行有志の方々とご一緒したので、ピーク時は18人が入滝しました。


 永池会長はご自身の滝行20周年を迎えた昨年から入滝されませんが、宿泊先の「大又山荘」に1泊され、マスターズメンバーを激励されました。
 新滝の水は、真夏でも10℃以下。しかも遮るものが無く、直下するので、滝に打たれる衝撃は大きく、入っている時間は僅かですが、相当な荒行です。1年ぶりの滝なので、ベテランでも初日はかなり緊張します。今年の初参加は若手3人。各人の想像を超える水の圧力・量に圧倒され、苦戦しましたが、早くも滝の芯に近いところまで入る人が出るなど、先輩たちを驚かせました。日頃の呼吸法の成果が出たようです。
 滝から上がれば、「すごい食欲、すすむお酒、弾む会話」と、どれをとっても非日常の世界に浸ります。年に一度のこの体験が、参加者にとって、明日へのエネルギー発揚の源となっています。          (小俣富雄)

投稿コーナー

波瀾万丈滝行体験記 
        東海・中部地区 荒川 浩

近頃、私自身感動する体験に乏しく、仕事に追われる毎日を過ごしていたとき参加のお話をいただき、「何かが変わるんじゃないか」と思い、参加を決めました。
 滝行に不安と緊張を抱いていましたが、山荘での清田老師の「修行と仰々しく考えないで、滝の中へ入れてもらい遊んでもらう気持ちで臨んで下さい。」とのお言葉が印象的でした。そして早速、皆さんと新滝へと向かいました。
 先輩方が次々と滝の中へ入って行かれる姿を拝見しながら、「呼吸をうまくとれれば何とかなる」と浅はかな素人考えを巡らしました。私の順番になり、小俣さんの介添えで滝の裏へ廻り、水しぶきを浴びながら気合い一発!滝の中へ。バチバチバチというけたたましい音とともに一瞬呼吸が出来なくなりました。そんな中、小俣介添役のご指導で肩の力を抜き呼吸を整えることに集中。そうすると不思議にも恐怖心は消え、水の冷たさも忘れ、うまく呼吸も出来ているので私自身が驚きました。滝から出た時、周りの方々から暖かい拍手を頂き充実感が満ちあふれました。
しかし、それもほんの一瞬のこと。その後、悲劇が始まりました。激しい頭痛に襲われ立っているのがやっと、呼吸は浅く苦しくなる一方で、一体どうなってしまうんだろうと恐怖にかられました。山荘に戻ってすぐ横になって休みましたが、激しい頭痛は収まらず悶々とした時間を過ごしました。
 それでも、天は私を見捨てませんでした。会長がちょうど山荘へ到着され、私の状態をお聞きになり、私の身体をほぐして下さいました。大きな安心感に包まれたせいか、次第に体も気持ちも楽になってきました。その後は皆さんと同じように食事をいただき、二次会にも参加、楽しい時間を過ごしました。
2日目の朝、まだ頭痛が残っていたところ、再び会長に昨晩同様、身体の手当てをしていただきました。そして、2回目の滝行のため着替えを済ませ出かけようとしたとき、会長が私の部屋にお越しになり「あなた、やるの。やめといた方がいいよ。」とお声をかけていただきました。神様のお告げのようなこの言葉に、私は迷うことなく見学を決めました。
 そして、3回目の滝行。やめようか、最後だから頑張ろうか、大きな葛藤でしたが、やることにしました。しかし、不安な気持ちの中、迷って出した結論に良い結果が出るわけありません。初日と同様の状態に見舞われ散々な結果でした。
しかし、またまた天は私を見捨てませんでした。今度は、羽田先生にマッサージを受け、気持ちも体も楽になり、昨晩同様、楽しい時間を共有させていただきました。
今回の体験は波瀾万丈の体験でした。違った意味で、本当に体験したことのない貴重な体験を得ることができました。これも周りのみなさんの暖かい心遣いがあったからこそと感謝しています。 次回の滝行にリベンジをするのか…?私にもわかりません。


スコーレ2年目を迎えて
       町田・相模ブロック 原 健一


私と「スコーレ」との出会いは、昨年の7月、ある方を介して福田雅子先生のお宅に訪問した事がきっかけです。
 当時、サラリーマンから転身し、新規起業に取り掛かる準備をしていた頃です。福田先生からは、毎朝5時から町田の本部で早朝研修があるとのお話を伺いましたが、その時は毎朝、人が集まるなんて・・・と、半信半疑で聞いていました。また、早朝研修に通うことにより、いろいろ人生を学べるとのお話しを頂きましたが、正直ピンときませんでした。
 翌日は、永池会長が参加される貴重な早朝研修であるから参加してみたらとのお誘いをいただき、本部が自宅から比較的近く、行きやすく、ご案内いただいた話には何事も前向きに経験してみよう!との思いがあったので、翌日から参加することに致しました。
 毎朝5時の早朝研修に間に合う為には、4時台に起きなければなりませんが、毎朝目覚ましをフルに活用し、眠い中とりあえず参加の毎日でした。
 毎日通う事から、次第に先輩方に顔を憶えていただき、次第に馴染みの会員さんも増え、笑顔で挨拶頂く様になりましたが、その笑顔は毎日通う励みになった気が致します。
 早朝研修を通して最近気付いたこととして、四季の変化を肌で感じるようになったこと、毎朝の食事がおいしくなったこと、が挙げられます。
 朝4時台後半は、夏季は日の出の頃です。空気の澄んだ中、鳥の泣き声や、草木の香りを感じながらの日の出には大変感動致します。特にスコーレ本部へ通う途中、小田急線上に架かる町田市南大谷の「あすま橋」から見る日の出はとても幻想的で綺麗です。
 同じ4時台でも、冬季はまだ真っ暗で、空気はとても冷たいのですが、昼間と違い空気が澄んでいますので星の輝きがまた素晴らしく、宇宙からのエネルギーをいただいています。
 小さな変化に気付き、感動する事を毎日の早朝研修に向けた早起きで体験する事ができました。寒い日や、雨の日の早朝研修への参加は非常に辛いのですが、寒い日は暑い日に感謝して、雨の日は晴れの日に感謝する事を少しずつ意識するようになりました。
 今年7月でスコーレ2年目になりましたが、まだまだ学ぶ事がたくさんあります。これからも真摯に学んでいきたいと思います。ありがとうございました。


■ 人生学講座
連 載
スコーレから学ぶ人生の生き方 @

京浜地区  長久保定夫

『こころの添木』との出会い

 『こころの添木』が発行されたのは私がスコーレに縁をいただいてから確か2〜3年後の1990年(平成2年)10月のことでした。
『こころの添木』が私の手元に来た頃、当時勤めていた会社で永年勤続の褒美に業界団体で計画したヨーロッパ、アメリカの業界視察旅行に参加させて貰いました。バブル最盛期で、会社にも余裕があった時代でしたが、その2〜3年後には取り止めになりました。スコーレに縁をいただいて私も運が良くなったものだと思いました。『こころの添木』を初めて読んだのはその旅行の成田からロンドンへ向う飛行機の中でした。
 それ以後、早朝研修で、そしてマスターズ研修で、会長のテープCDでの朗読、解説と沢山の機会で読まさせて戴きました。そして書かれた内容と私の体験から、心に響いて感動を貰ったことの幾つかをお話させていただきます。

事例1 自然の美しさに感動する

未解決のトラブル
 私が『こころの添木』を読んでいて良かったと思うことが多々あるのですが、一番に思い出すのは現役時代サービス工場の責任者として或る工場に赴任した際の事です。前任者からの引継ぎ事項に入っていたユーザーとの未解決のトラブルについてそのユーザーと話し合っている時、その方がお嬢様とイギリス、それも日本人があまり行かない田舎を旅行してきた話をされました。
 スコーレの会員でなく、『こころの添木』を勉強していない時の私なら「素適ですね、羨ましいです」とそんな言葉で話題が切れたと思いますが『こころの添木』の237頁−自然の美しさに感動する−に書かれているイギリスの画家ターナのお話をしたのです。私は『こころの添木』でターナと言う画家を初めて知ったのですが、調べたらイギリスの有名な国民的画家だったので驚きました。
 風景画もそうですが古いお城も画いています。西武百貨店や伊勢丹でも展示会をやっていました。それらのパンフレットや実物を見に会場にも足を運びました。古城の絵から伝説の英雄、アーサー王や円卓の騎士に興味が湧き、何冊かの本も読んでみました。
 ユーザーの方に知り得た知識でターナやアーサー王の話をしたらその方は大いに喜んでくれ、トラブルの話はそっちのけで話が弾み、「貴方の会社の人からターナやアーサー王の話が聞けるとは思ってもみなかった」との言葉をいただきました。最後には、「長久保の話すことは信用出来ると思うからトラブルに対する回答を纏めてくれ、こちらの希望はこうこうこうだ」と示され、上司にも報告して一任を取り、無事解決したことがあります。
 私は、いわゆる文化、芸術には縁の少ない生活をして来ました。その私がお客さんにターナやアーサー王の話をしたのですから驚きです。

自分が変わる
『こころの添木』の213頁に−相手を変えようとするよりも、自分が変わることを心掛ける−で会長は語られています。「多くの場合、人は自分を正すより環境をなんとかしようとするものです。だが、こと、人間関係になると、それはたいへん厄介な問題を生みます。何故なら、向うもこちらを変えようと思っているからです。お互いに相手を変えようとするところからは友好的なかかわりは成り立ちません。なんとあの人は頑固な、強情な、というこちらのセリフは、そのまま、向うのセリフとなります。」この方とのトラブルは将にこちらの言い分をなんとか相手に認めさせよう、こちらの方が正しいのだ、と相手の言い分を聞く姿勢の欠如から発生したものだったのです。


自然の美に共感
そしてもうひとつ240頁−自然の美しさに感動する−でも語られています。「私達の心の内に自然の法則にも比すべき生まれながらの道徳律があるのかないのか、それは解りません。しかし、少なくとも健全な人の心には、自然の美に共感し、その偉大さに頭を下げる感情が存在するはずです。今日までの人類がトータルにみて自然に共感する心を保持してきたからこそ、この地球上になお存続し得ているのではないでしょうか。」
 私にも少しはこの地球上に存続することの許される心根があるのかも知れない、現在の仕事を続けて行く資格があるのかも知れない、とこの事例から改めて思うのです。    (次号へつづく)

■ 事務局便り

■首都圏マスターズ研修
 首都圏で開催しているマスターズ研修は、ミドルとシニアの2コースで実施しています。10月からは新たに「19年度下期研修」がスタートしますが、最近は毎月のように「体験受講希望者」が目立ちます。このため希望者には、いつでも受講できる体制をとっています。開催日は上掲の表のとおりです。
 生き方の学びと実践を基本にした第1部「人生学講座」と、心身開発トレーニングの第2部で充実した2時間30分のコースです。只今、受講者募集中!紹介したい受講者についてもお気軽にご相談ください。

■第22回日本家庭教育学会
 永池会長パネリストとして参加

 8月18日 東京千代田区三崎町にて開催の日本家庭教育学会 第22回大会のパネルディスカッション「家庭教育の再生−いま親は何を学ぶべきか」で会長がパネラーとして参加されました。
 パネルディスカッションに先立つ分科会ではスコーレの森井花代氏が「幸せな子育ては、共感の愛が不可欠!」の表題で講演。スコーレでの学習の成果を発表されました。マスターズメンバーも8名が大会に参加、分科会、ディスカッションに熱心に耳を傾けました。

■Webmaster より
 マスターズ・メールニュース登録数(アカウント数)は07年9月末現在135となりました。
“会長のことば”にいつも励まされるなど、毎月の「メールニュース」を楽しみにしている会員の方が多くいらっしゃいます。ありがとうございます。
 すでにお知らせのとおり、マスターズでは、普段のコミュニケーション手段としてWeb環境を積極的に活用し、「マスターズ・ブログ」「パティオ」では、活動の様子や会員の声を紹介しています。メールニュース未登録の方は、是非この機会に!!☆ メールニュース会員の登録は簡単 ☆ お名前、地区名を記載の上、webmaster@schole-masters.org宛てへメールをお送り下さい。(PCメールのみに対応) (藤田 和弘)


青朱白玄・春夏秋冬

 先の信号が赤であっても相当のスピードで一生懸命走り、信号の直前でブレーキを踏み停車させる光景をよく見かける。確かにわが国の車はブレーキの性能が良く、はたまた運転技術も優れているので(?)停止ラインの手前で止めることが出来るのであろうが、もう少し余裕をもって走ればガソリンの節約になり、しいては地球環境への優しさがにじみ出ると思われるのだが。
 近年、そば打ちに関心をもっている人が増えている。将来自分の店を持とうとする人たちは別として、趣味の領域でやる人たちまでもついつい一生懸命となり、その結果として町内中に手作りそばが氾濫するのではないかとある評論家が心配していた。
 また地域のボランティア活動などで自分の専門分野の内容となるとついつい一生懸命になってしまい、気がつけば第二の会社と化してしまい、周りの人たちと温度差が生じ、活動内容も人間関係も微妙となってくるケースがある。これから運動会のシーズンとなる地域もあるが、子供の運動会に出場し、ついつい一生懸命走り、飛んだりして大ケガをしてしまったという話もよく聞かれる。
 日本人はなぜかついつい、一生懸命になり過ぎる傾向がある。一生懸命になることは決して悪いことではないが、その場に臨む本来の目的を考えれば、もう少し余裕をもって、おおらかに取り組むことも選択肢の一つではないか。          (梶田健二)

■ 編集後記
 今年はことのほか残暑が厳しいが、 暑さ寒さも彼岸まで。次はスポーツの秋、また 美しい紅葉の季節でもある。四季のある平和な 国に住んでいることに感謝。    (栗山榮治)

「当面の行事予定」
■10月〜3月  シニア・ミドル下期研修(本部研修室)
        本ページ記事参照。
■11月16日(金) 第7回川上杯懇親ゴルフ会
■11月下旬   マスターズ通信第23号発行
■12月15日(土) 首都圏交流会(町田エルシー)






編 集:社団法人 スコーレ家庭教育振興協会
    スコーレ・マスターズ 広報委員会
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